幸福の発見
イエスは、幸福の便り、つまり「福音」をわたしたちにもたらすために、
この世のお生まれになった神の独り子です。彼が、30歳になったころ人々に、
直接にこの「福音」を、語り始めました。
「貧しい人は、幸いである。
神の国は、あなた方のものである。」(ルカによる福音書6章20節)
普通、常識的に考えるならば、「貧しい」ことは、不幸なことだと決めつけます。
けれども、イエスは、実は、貧しければ、かえって神からの恵みをいただくために
最もふさわしい状態にあるので、「幸い」とおっしゃたのではないでしょうか。
つまり、自分にとって必要と思われるものによって満たされていると思いこんでいる限り、神からの恵みの必要性をかんじないだけでなく、まさに自己満足の段階に閉じこもってしまいます。その状態では、より素晴らしいことや、ものに自分を開いていくことが、とても難しくなります。
自分の心の状態を、静かに見つめてみましょう。